Q:正面フライスカッターの切り込み角(90°45°10°)の違いによる特徴について。

A:切り込み角とは、チップの主切刃と加工物表面が作る角度を指します。切り込み角は、フライス加工の切り屑厚さに関連してきます。切削抵抗の軸方向と、径方向への割合の違いに(図を参考に)によって、送り速度、クランプ方法、加工物の剛性を決定します。

①切り込み角90°:主に送り方向(径方向)に抵抗が生じます。これは加工面には大きな軸方向の抵抗がかからない 事を意味し、脆弱な加工物、肉薄部品の加工には好都合です。送り=切り屑厚みになり、肩削りにおける直角の加工面です。

②切り込み角45°:径方向と軸方向の切削抵抗がほぼ同じで、バランスが良く所要動力も少なくすみます。この為、このカッターは多目的な正面フライスカッターと言えます。切り屑厚みは送りより薄くなります。万能タイプの加工向。

③切り込み角10°:径方向の切削抵抗が小さくなる為、非常に高いテーブル送りにおいても適切な切り屑厚さ保つ事が出来、高い切削条件を実現出来ます。径方向加工でも、軸方向加工でも切削抵抗の大部分が軸方向に向かうので工具のビビリが制御されやすくなり、高い切り屑排出率が実現可能です。但し、軸方向の切削抵抗が大きい為、脆弱加工物、肉薄加工物には不向きです。

切り込み図